1923年9月1日に発生した関東大震災から、100年が経過しました。
東京藝術大学(藝大)では先週、防災訓練が実施されました。バーチャルリアリティ技術を活用した訓練で地震の恐ろしさを体験し、災害が起こった場合に当センターの資料をどう守るのか、改めて考える機会になりました。
さて、100年前の藝大はどのような状況だったのでしょうか?関東大地震当日、藝大美術学部の前進である東京美術学校(美校)は、夏休み中で被害は少なかったと言われています。しかし、上野公園が避難場所だったことから、隣接する美校にも避難者が押し寄せ、美校は避難者収容所・物資配給所となり2ヶ月間休業しました。
今回の展示では、震災の状況を国に報告した美校の公式記録などの他に、震災発生後の社会情勢を伝える新聞を展示しています。この新聞は、「マエダシキカタカナ」というクセが強いフォントで表記されています。是非、当センターにお立ち寄りいただき、新聞を解読してみてください。
展示資料
・「職員災害調」
・「コクジシンブン(大正12年9月15日第2号)」(複製)
・「東京美術学校震災救護施設状況調」(「自大正11年至大正12年 文部省往復書類 庶務掛」収録)